「いらっしゃいませ〜」をしていたら・・・
初老のジェントルマンがバーでドリンクを作っていた私のところに来て突然、「あなたどこかで見たことあるんだけど、テレビに出てませんでしたか?」と聞いてきた。
誰だい、私のそっくりさーん!?
実家に舞い戻ってから早2年半。1年半の学生生活と新しい職に就いてからの1年があっという間に過ぎてった。
2年半前、泣く泣く東京ライフを後にして実家でヤドカリ生活を始めたのも今となっては遠い昔のこと。この2年ちょっとの間に、あんなに嫌で嫌でたまらなかった親元での生活も実に快適なものとなった。いつでも食料はあるし、スペースもあるし、なんたって一人暮らしで私が一番嫌いな「ひとり」でいる必要がない。それに加えて、大好きなプールや公園やビーチだってちょちょっと自転車で行ける距離にある。職場から遠〜いことを除けば、ここは何とも居心地のよい繭なのだ。
しかし、なのだ。この居心地の良さは、決して慣れてはいけない居心地の良さだと本能が言う。
「なにいつまでもノンビリしてるんじゃい!はよ、自分の足で立って歩き始めんしゃい!」
そう、スロースターターの私も、そろそろ再出発しなきゃならない時が来たようだ。
ひょんなことから、昔長いこと付き合っていた人が最近結婚したと知った。5年ぐらい前に別れてから1度も会っていない人だし、今となっては昔のよい思い出でしかないのだけど、それなのにこのニュースを知って、なんだか胸がキュンと切なくなった。
ああ、もう5年も経っていていろんな記憶が既に薄れているというのに、まだこんな風に感じるもんなんだと我ながら驚いて、一緒にランチに行った同僚にこの話をした。
すると彼女は、「切なく思うのは、よい付き合いをしたということだよ。素敵な人と付き合っていたんだね」と言った。
それを聞いて、「ああ、切なくなってもいいんだ」と思ってホッとすると同時に、なんだかまたキュンとなった。
夏、夏、夏!!
夏がやってきた。やったー!!
そして日に日に奇妙になる我が日焼け。
片側黒し、片側やや薄黒し、真ん中はまっちろ白。
夏が終わる頃にはどーなってるかな。
バイト先のレストランで、香港人の若い夫婦が1歳の子供の誕生会を開いた。テラスを貸しきって、大人約15人に子供8人ほどのバースデーパーティ。風船やデコレーションを手配して、フロアで子供が遊べるようにマットまで持参して、私に言わせればそれはそれは大々的な誕生会だった。
当の本人(1歳)は、もちろん何が起こっているかさっぱりわからず。集まった子供達も同じく1歳ぐらいなので、床を這い回るばかり。集まった大人たちは這い回る子供を追いかけあっちにこっちにうろうろしながら談笑。カウンターの上には皆が持ってきたプレゼントの山。
サンドイッチをはじめとする簡単な料理と巨大バースデーケーキで、2時間しめて5.5万円。ハイソな彼らにしてみたら痛くも痒くもない金額なんだろうけど、それにしても物心もつかない1歳の子供のためにこんな会がいったい必要なのだろうかと、疑問に思わずにはいられなかった。
ハイソなステータスをキープするのも楽じゃないのだ!
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